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足とオーソティクス|メインビジュアル
足とオーソティクス

足とオーソティクス

創傷になる前に・・・

~創傷ケアセンターの次なるミッション~
創傷治療そして創傷患者を作らないため
早期発見のための予防!

私達の足について

  • 足は26本の骨、33の関節、107のじん帯、そして19の筋肉からなる複雑な器官。
  • 人体の骨(206本)の1/4がくるぶしから下に位置し、そこに構造に歪みが生じると、身体全体にもその歪みの影響が現れる。
  • ほんの数%の人口のみが、生まれつきに足の問題を抱えている。
  • 人口の4人中3人が一生のうち一度は深刻な足の問題を経験する。

足のタイプ

私達の足は生まれながらの骨格整列や筋肉の弾力の差により様々な足のタイプに分かれます。
ローアーチ ミドルアーチ ハイアーチ

足の三大機能

私達の足は生まれながらの骨格整列や筋肉の弾力の差により様々な足のタイプに分かれます。
1. 地面からの衝撃を吸収
着地時には足関節はルーズな状態で半身になることにより衝撃を緩和し、膝や腰、首、顎、脳を保護。
2. 路面環境への適応
凹凸、斜面でも転ばず身体を安定させる。
3. テコの原理で身体を前進
中足骨骨頭部を支点とし、股関節までがテコとなり、小さな力で身体を前進させる。
足部のアブノーマルな動き(過回内・回外等)は適切な足の機能を阻害し、様々な問題の発信源となります。

足部の問題から多く見られる一般的な悩み

魚の目
タコ
かかとの痛み 足部の変形 足腰の痛み 足裏の痛み
足部のアブノーマルな動きは、局所的な圧の発生や足部の変形の原因となります。
局所的な圧や足部の変形は、様々なタイプの創傷患者にとって高いリスク要因となります。

オーソティクスとは?

  • 生体力学に基づき身体構造に合わせた機能的な靴の中敷です。
  • オーソティクスには大きく分けて2つのタイプがあります。
    - コントロール: 足をより機能的なポジションへコントロールするタイプ
    - アコモデイティブ: 足の状態や症状に合わせて処方される適合タイプ
    創傷ケアに於いてはアコモデイティブ・タイプのオーソティクスが患者へ処方されることが一般的です。
  • それぞれの足に適した形状で且つ、症状や目的に合った適切なオーソティクスや靴の使用は創傷発症予防のリスクマネジメント上、不可欠なアイテムです。
  • 適切なオーソティクスや靴による足部への圧や摩擦の除去は創傷の発生を阻止する上で必須事項です。
Pronation
回内
Spination
回外

足裏に点でかかる圧を面で支え分散



「圧は点でかかりやすい」 「接地面が増え除圧」

保護・予防・バランス向上

人間の足は建物の基礎と同じで、基礎(足のアーチ)が崩れると、上体を支える際の身体のバランスが低下します。

医療現場からの声

土踏まずの横倒れが身体の骨格整列に大きな影響を与えている事は、日本ではまだあまり知られていません。
米国ではオーソティクスは1940年代から米軍で採用されて以来、現在では医療、スポーツ、企業での労災低減策、小児矯正、美容と世界中の幅広い分野で採用されています。
生体力学(バイオメカニクス)に基づく観点からもそれぞれの足に適した土踏まずの形成と維持が、足部への負担(圧や摩擦)軽減、転倒や足部変形防止、足の疲れなどの軽減策として大変有効な手段であると言えます。
特に創傷ケアに於いては、患者の足部創傷発生を回避するため適切なフットウェアを処方する事は必要不可欠です。
本来デザインされた骨格で歩行する事により足本来の機能をガイドし正しい筋肉、腱、関節を正しいタイミングで利用する事ができる環境整備がなされます。これこそオーソティクスが人類の『Missing Piece(失われた一片)』を補う新たな骨と呼ばれる所以です。

適切な靴を選びましょう

  • ファッション性が重視され過ぎている靴は、足の機能を無視した構造が多く、足本来の機能を阻害する危険があります。厚底靴やヒールなどでは、履くことによってかえって身体のバランスを低下させ、身体に疲労が生じたり転倒や捻挫を起こす危険が高くなります。足のサイズに合っていない小さな靴などは足趾の変形の原因ともなります。
  • 特に創傷発症のリスクにある患者には適切な靴の処方が必要です。圧や摩擦に極端に弱い創傷リスク患者は靴内部の縫い目でも創傷を発症します。

靴選びのポイント

  1. 自分の足の形・大きさに合っているもの。
  2. 指先に1cm程のゆとりがあり、靴の中で指先が動かせるもの。
  3. かかとを覆う部分が硬く、しっかりしているもの。
  4. 足の甲が圧迫されないもの。
  5. 指の付け根部分で曲がるよう設計されているもの。
  6. 内部に縫い目のないもの。
  7. 患者の目的や症状に適しているもの。
例えば・・・
創傷ケアからフットケアまで。日本の足を救いたい。
☑ 静止・歩行時の足底への圧の分布やバランスを測定し、即座にその結果を2D/3Dの豊富なビジュアル画面で表示するスクリーニング・ツール。
☑ 測定結果は、評価レポートとして出力が可能。
☑ 色彩豊かな動画再生や立体画像は、患者教育ツールとしても活躍します。