クイズ・慢性創傷の生物学
創傷の治療中、目の前にある傷への注意に集中しすぎて細胞レベルでは何が起こっているか忘れてしまうことはありませんか?
クイズで知識の再確認をしてみましょう。
問1 慢性創傷の典型的な特徴でないものは次のうちどれか?
- マトリックスメタロプロテアーゼ組織阻害物質(TIMP)量の低下
- 増殖因子と受容体部分の量の低下
- 炎症性サイトカインの量の低下
- マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)の量の増加
- 基質(マトリックス)欠乏状態
問2 慢性創傷ではこの生物的要素の過剰状態が新しい細胞外基質分解し、上皮移動を妨げる。
- マトリックスメタロプロテアーゼ組織阻害物質(TIMP)
- マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)
- 血小板由来増殖因子
- ヒアルロン酸
- エラスチン
問3 線維芽細胞の非統制活動は、これの不足によって起こり、瘢痕形成につながる。
- 炎症性サイトカイン
- マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)
- 増殖細胞
- 細胞外基質
- 細胞配列
問4 治癒を遅らせ、被覆剤の交換の合間に溜まる薄い膜のフィブリンと変性たんぱく質はこう呼ばれている。
- 細菌バーデン
- 細胞外基質
- バイオバーデン
- 壊死バーデン
- 痂皮
問5 炎症反応の制御と強度に必要な化学的伝達物質は次のうちどれか?
- サイトカイン
- マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)
- マトリックスメタロプロテアーゼ組織阻害物質(TIMP)
- 好中球
問6 慢性創傷を長引かせる全身性要因でないのは次のうちどれか?
問7 全身性栄養不良の原因ではないのは次のうちどれか?
- たんぱく質同化ホルモン活動の減少
- 異化ホルモン活動の減少
- たんぱく質合成のスピード減少
- 体重減少
問8 全身性感染の結果起きるものは次のうちどれか?
- 代謝高進
- 異化ホルモン活動の減少
- たんぱく質同化ホルモン活動の減少
- 灌流欠損による敗血症
- 上記の全て
問9 血管形成、肉芽形成、上皮化は創傷治癒のどの期間で起こるか?
問10 慢性創傷ではマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)の量が増加するが、その原因は?
- マトリックスメタロプロテアーゼ組織阻害物質(TIMP)の量の減少
- 炎症性サイトカイン量の増加
- 創傷への好中球の流入
- 上記の全て
答え
- 問1: C
- 問2: B
- 問3: D
- 問4: D
- 問5: A
- 問6: D
- 問7: B
- 問8: E
- 問9: C
- 問10: D