陰圧持続吸引 ブリッジ(橋かけ)法
陰圧持続吸引は肉芽の増殖を促進させる治療として大変優れたものです。
複数の創傷がある場合、どのように陰圧吸引をかければ良いのか、そのテクニックをご紹介します。
陰圧持続吸引の適用
参考写真:KCI社V.A.C.システム
- 急性・慢性創傷
- 糖尿病性足創傷
- オペ後、植皮・皮弁後
- 褥瘡、その他
- 感染している創傷の治療も可能
要注意
- 出血が激しい場合
- 創傷内の悪性主要
- 胃腸などの内蔵が露出している場合
- 創傷が完全に乾燥している場合
ブリッジ法 ステップ1
- 多数の創傷がある場合
- 創傷の間をフィルムで覆う(皮膚のふやけ防止)
- スポンジを創傷とその間に「橋かけ」の様におく
- スポンジ中央にチューブを挿入し、フィルムで固定
- 吸引を開始
ブリッジ法 ステップ2
吸引圧力
- 創傷治癒には125mmHgが適切
- 植皮・皮膚皮弁直後にはアダプテックなどの非粘着ガーゼでカバー後、75~100mmHgまで下げる
・感染している創傷の場合は、1日に1~2回交換