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生検(バイオプシー)
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生検とは?

体から組織の一部を採取して顕微鏡で何が悪いのかを調べる検査のことを生体組織診断といい、生検、バイオプシーなどと呼ばれます。 創傷の中でも皮膚の病気が疑われる場合にこの検査を実施します。
組織の採取の方法には色々ありますが、外科的生検では、簡単な手術を行って組織を切り取り、切り取られた部分は縫合して皮膚を閉じます。
小さな組織採取の場合は専用の針などを使う場合もあります。

生検の手順

生検にかかる時間は通常5~10分で、組織の状態によっては最大1時間かかる場合もあります。
検査前に特に準備することはありませんが、切り取る組織が大きい場合は、出血が止まりにくくなるような薬の服用を数日前から止められることもあります。
検査手順は、まず皮膚を消毒し、局所麻酔を注射します。注射はちょっと痛いかもしれませんが、麻酔は早く効き、痛みもすぐに消えます。
麻酔を注射したあと、疑われる病気に応じて以下のような方法のいずれかで生検が行われます。

生検の種類

パンチ生検:
多くの炎症性の病気や腫瘍などの検査に用いられ、皮膚の全層から細胞の組織サンプルを採取することができます。
小さなクッキー抜き型のようなパンチと呼ばれる器具は周縁が鋭利になっており、それを皮膚から押入れます。パンチが抜かれるとき、組織も一緒に抜かれます。
薄片(はくへん)生検:
脂漏性角化症などの非ガン性の病気が疑われるときや、非黒色腫皮膚がんが疑われる場合の診断に用いられます。
メスやカミソリの刃で皮膚の病変部を薄く削り取ります。
紡錘状生検(ぼうすいじょうせいけん):
ガンが疑われる変わったホクロや増殖物の採取に用いられ、病変全部を切除する場合と一部を切り取る場合があります。
術後は縫合が必要となり、細い線の跡が残る場合があります。