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HBO(高気圧酸素)療法|メインビジュアル
HBO(高気圧酸素)療法
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HBO療法とは?

外よりも気圧を最大3倍ほどに高めた室内に入ることによって、普通の状態で純粋な酸素を吸入するときよりも3倍の酸素を肺に取り込み、病態の改善をはかる治療法をHBO(高気圧酸素)療法といいます
取り込まれた酸素は体中にまわり、成長因子や幹細胞などの治癒を高める物質を放出するための刺激となります。
人体は、人体が機能するのに適量な酸素の供給を必要としますが、創傷などで組織に傷がつくと、それを治すためにより多くの酸素を必要とします。HBO療法は血管が運ぶ酸素量を増やす役目を果たしてくれるので、その酸素が傷の治りを促進したり感染と戦うことができるのです。

HBO療法を始める前に…

HBOの部屋の中の空気は高濃度の酸素ですので、火花など引火する元があれば火事になります。そのためHBOの部屋にライターや、電池を使う機器など引火の恐れがあるものを持ち込んではいけません。
また火の燃料となるようなものも制限する必要がありますので、体毛をそったり、傷につけている軟膏を洗い流したりする場合があります。
詳しくは担当の看護師から説明がありますので、それに従いましょう。

HBO療法の手順

HBO療法は通常外来で行われ、HBOのために入院する必要はありません。(もし既に入院されている方は、入院したままHBO療法を受けます)。
HBOの部屋には2種類あり、一つは個人用のカプセルのような部屋で、横になって行われます。
もう一つは複数の人が同時に入る待合室のような部屋で、この中では通常椅子に座ります。
HBOの療法中、部屋の中の気圧は外よりも最大3倍まで加圧されます。この加圧中に耳が詰まるような感じを受けることもあります(飛行機に乗ったときや、峠を車で走ったときのような感じです)。
HBO療法が終わった直後、ふらっとすることがありますが、これは数分でおさまります。

HBO療法を受ける回数

HBO療法をより効果的にするには、1回だけではなく複数回のHBO療法を受けることが必要です。
回数は患者様の状態によって違いますが、治りにくい創傷治療では25から30回くらい実施することもあります。